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大腸がんとは
大腸がんは、大腸(結腸・直腸)の一番内側にある粘膜から発生するものです。良性のポリープががんになるものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。大腸がんは日本人にとって身近ながんの1つであり、高齢化や食生活の変化によって年々増えています。
大腸がんの症状
早期の大腸がんは、症状がほとんどありません。ですが、進行すると次のような症状が現れます。
- 血便が出る
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細くなる
- 便が残る感じがする
- 腹痛
- 貧血
- 便が出にくくなる
など
これらの症状は、腫瘍がある部分にどの程度のがんがあるかによって異なるため、早期検査によって発見し、対処するようにしましょう。
大腸がんの病期(ステージ)
大腸がんの進み具合を表すのが「ステージ」です。ステージは0からⅣまで存在しており、それぞれに応じて治療方針が設定されています。
ステージ0(ゼロ)
がんが粘膜の中にとどまっています。まだ初期状態であるため、リンパ節への移転等はありません。
ステージⅠ
がんが大腸の固有筋層にとどまっています。リンパ節移転はありません。
ステージⅡ
がんが大腸の漿膜下層の外まで現れており、リンパ節への移転はありません。
ステージⅢ
がんがどこまで達しているかに関わらず、リンパ節へ移転している状態です。
ステージⅣ
がんの深さやリンパ節転移に関わらず、他の臓器や腹腔内へ転移している状態です。
大腸ポリープについて
大腸ポリープは、大腸の粘膜の一部がイボのように隆起している状態のことです。
大腸内視鏡検査によって見つかることが多いですが、「非腫瘍性」「腫瘍性」の2種類があります。「腫瘍性」のポリープは将来的にがん化することがあるので切除が望ましいです。やや深いがんが疑われる場合や、かなり大きめのポリープでは入院での治療が必要ですが、それ以外のものは当院での治療が可能です。たくさんあっても少しずつ取っていくことが可能です。
定期的に切除できれば、ポリープができる速度よりも取る速度の方が速いので最終的にクリーンな状態になります。
最終的には、数年に一度の検査で「あったら取る」という方法で検査を定期的に受けていただくと、患者様の負担を減らしつつ健康な状態を保っていけます。